
ジャミング(jamming)という言葉、聞いたことがある人はいるかもしれません。バイデン米大統領が訪日した際に、警視庁が導入したと報道もされていました。
また、元々ドローンは兵器としての意味合いが強く、海外などではホビー用のものはUAVやマルチコプターと言っています。
ドローンと言い始めたのはマスコミであり、もうそれが定着してしまいました。(この記事でもわかりやすくドローンという言葉を使用しています)
ジャミングって?
私は電波を扱う仕事をしていたため、この言葉は知っていました。また、ジャミング装置に関しても、仕事をする上では必要な知識でした。
意味を調べると、
1 レーダーや通信のための電波を、電波によって妨害すること。また、妨害電波。
2 ロッククライミングで、岸壁の割れ目などに手足などを押し込んで支点にする技術。
と検索できました。
ドローンは主に2.4GHz帯の電波をプロポ(送信機)と機体(受信機)で通信を行っています。要は、この電波帯を妨害すればドローンを飛ばす事ができないというわけです。
一部海外製ドローンやFPVなどは5GHz帯のドローンも使用しています。そのほかの周波数でも使用されているものもあります。
ざっくりというと、ジャミングの仕組みとしては、このようなかたちとなります。値などは適当に書いているため、気にしないでください。
通常の状態が上のグラフです。ジャミングが行われると、通常よりも強い電波を発射して元で使っている電波を押しつぶすようにする事で、妨害することになります。
私的利用は絶対NG
ドローンに限らず、妨害電波を発射する装置はネットなどで購入できるようですが、無暗に購入するのは絶対やめた方がいいです。
理由としては、
・強い電波を出すため、電磁波の身体への影響が懸念される
・事業者など(通信事業者など)やインフラ(鉄道など)に割り当てられている周波数帯などを妨害した場合、重大な影響を与えてしまいます。
ただし、妨害電波はきちんとした目的で運用されているケースもあります。
・コンサートホールや劇場など不特定多数に開かれていないこと
・コンサートホールなどで、携帯利用者から電波遮断の了解を得ていること
これらの場合は、きちんと免許を受けて認められるケースもあります。
詳しくは、総務省のページをご確認下さい。
おわりに
ドローンが手軽に購入できるようになり、生活が豊かになる一方、使い方を誤れば脅威になる事も忘れてはいけません。法律を知らなかった、では済まされませんので気を付けましょう。東京や大阪の中心地でまずドローンなんて飛ばす発想すら私にはないですが。