ドローン市場をほぼ独占しているDJIドローンについて、今回は2022年4月現在 公式ホームページに載っている機種を確認していきたいと思います。
また、2022年6月20日に航空法が改正され、100g以下の機体も航空法の対象となります。
200gとか199gとか以上とか未満とかネットに情報が溢れていますが、国土交通省のサイトには、無人航空機は200g以上の機体と記載されています。
いままで、miniシリーズが199gで航空法の対象とはなっていませんでしたが、6月20以降は全てのDJIドローンが航空法の対象となります。
公式ページにも各シリーズが掲載されていますが、整理するとこのようになります。
では、各シリーズの特徴を確認していきます。
この記事の目次
Mavicシリーズ
対象機種:Mavic3、Mavic3 Cine 価格:239,800円~583,000円
高性能フラグシップドローン
カメラ性能はもちろんの事、全方向ビジョンシステムによる機体の安全性、最大飛行時間46分と趣味レベルの中でもハイクラスになっています。なお、Mavic3とMavic3 Cineの違いは、Cineには1TBのSSDが搭載されています。その他の性能については同様になります。
価格もハイクラスで手軽とはいえない価格になっています。
Airシリーズ
対象機種:AIR 2S、AIR2 10,5600円~165,000円
オールイン型ドローン
MINI3 Proが発売されるまでは、MavicとMINIの中間に位置していたシリーズになります。最大飛行時間は31分となっており、カメラ性能も高性能になっています。
なお、現在はAIR2は在庫切れとなっていました。購入を検討している方は、AIR2Sの一択となるでしょう。
性能の違いですが、一例を記載します。一番大きいのはカメラのサイズでしょうか。必ずしもAIR2Sの方が性能が良いわけではないので、自分の利用シーンを考えて購入するのがよさそうです。しかし、冒頭にも書きましたがAIR2は公式では在庫切れですので、在庫のある店舗で買うしかなさそうです。
Amazonで調べてみましたが、まだ売っていました。
AIR2 | AIR2S | |
最大飛行時間 | 34分 | 31分 |
動作環境温度 | -10℃~40℃ | 0℃~40℃ |
カメラ | 1/2インチ | 1インチ |
静止画サイズ | 48 MP | 20MP |
動画解像度 | 4K60fps 2.7k60fps FHD240fps | 5.4k30fps,4k60fps,2.7k60fps,FHD120fps |
Miniシリーズ
対象機種:Mini2、Mini3 Pro 価格:59,400円~119,800円
すぐに飛ばせる軽量ドローン
趣味レベルで候補としてまず挙がるのが、このMINIシリーズだと思います。2022年5月に新たに「MINI3 Pro」がラインナップされました。Proと書いてある通り、主にカメラ性能などが上がっています。個人的には、機体が小さいがゆえにあまり上空にフライトさせると見失う事がおおいため、そこはトレードオフでしょうか。
Mini2 | Mini3 Pro | |
重量 | 199g | 249g |
飛行時間 | 18分 | 34分(47分まで拡張可能) |
検知システム | 下方 | 前後下方 |
チルト | -110°~35° | -135°~80° |
ロール | -35°~35° | -135°~80° |
パン | -20~20° | -30~30° |
カメラセンサー | 1/2.3 | 1/1.3 |
動画解像度 | 4k30fps 2.7k60fps FHD60fps | 4k60fps 2.7k60fps FHD60fps スローモーション120fps |
クイックショットモード | ドローニー、ヘリックス、ロケット、サークル、ブーメラン | ドローニー、ヘリックス、ロケット、サークル、ブーメラン、アステロイド |
チルト、パン、ロールについて少し図示してみました。
画像はDJIから引用
また、クイックショットモードに新たに「アステロイド」が追加されていました。
Phantomシリーズ
対象機種:Phantom4 Pro V2.0
アイコニックな定番ドローン
DJIより引用
ドローンといえば、このPhantomのかたちが代名詞みたいなものでしょう。しかし、現在販売はされておらず公式以外からも新品を買う事は難しい状況です。
適度な重量があり、非常に安定したフライトができますが、現在はInspire、Mavicシリーズにとって代わってしまいました。
中古で状態のよいものは15万くらいで出回っている印象です。
Inspireシリーズ
対象機種:Inspire2 価格:396,110円
プロ向け空撮ドローン
DJIより引用
今回紹介する機体の中で一番大型の機体になります。動作環境は-20℃~40℃とシビアコンディションでも安定したフライトができます。しかし、残念ながら公式では在庫切れとなっています。また、Inspireにはカメラとジンバルは付属しておらず、別途購入する必要があります。
プロが使う仕様のため、個人では中々手が届かない価格帯となっています。参考ですが、レンズは以下のものがマウントでき、本体と合わせると100万近くにはなります。
ZENMUSE X5S 価格:252,593円
ZENMUSE X7 価格:548,000円 ※レンズセット
FPVシリーズ
対象機種:FPV 価格:118,800円
レース用ドローン
FPV(First Person View)は、ゴーグルを装着して操縦する没入型のドローンになります。したがって、ドローンを操縦する人はドローンに乗った気分になってフライトができます。また他のドローンとは異なりスピードがかなり速いため、操作に慣れは必要となるでしょう。
一般的にFPVというと5GHz帯の電波を利用するため、操縦には第四級アマチュア無線技士以上の免許が必要となりますが、このDJI FPVは2.4GHz帯の電波が使用されるため、免許なくフライトする事ができます。
しかし、ゴーグルを着用して直接機体をみながら操縦するわけではありませんので、「目視外飛行」に該当し、フライトするには国土交通省への承認申請または補助者の配置等が必要になります。
アクロバティック、スピード感のある映像を撮りたい場合に活躍するドローンになります。他シリーズのドローンにもスポーツモードが搭載されていますが、生で機体をみると速く感じますが映像としてはスピード感に物足りなさを感じてしまいます。